会場では、映画「さらば、わが愛 覇王別姫」の評価や、この映画についてのレスリーのインタビューなどの記事を、ファイルに入れて閲覧していただけるようにしました。
ファンの方からスクラップブックをお借りしたり、記事検索からヒットしたものを図書館に探しに行ったり。中には、地方版だったために地元で入手できず、その地域にお住まいのファンの方にお願いして入手していただいたりもしました。ご協力くださった方に心から感謝です。
しかし、ただ集めるだけでは展示はできません。
次の大きな難関、レスリーの名前を汚さないためにクリアしないといけないこと、それは、著作権上の取り扱いです。新聞社の場合は、知的財産権取り扱いの窓口があるので比較的スムーズに進みましたが、大変だったのはレスリーのインタビュー記事でした。記事の執筆者はもちろん、麗しい写真を撮られたカメラマンさんなど、たくさんの方の許諾を得ないと展示はできません。しかし、もう10数年も前のものということもあり、なかなか連絡がつきません。また、既に廃刊してしまって連絡先がわからない出版社もいくつもあったため、結果的に展示を断念せざるを得ないものもありました。逆に、会場の設営が始まり、もうだめかと思ったのに、開催直前に評論家の方(加藤周一さん)から許諾の連絡をいただけたという、嬉しいできごともありました。
残念ながら用意していたすべての記事をご覧いただくことはできなかったのですが、できることはやれたかなと思います。
たれ@スタッフ